目標の決め方には、さまざまな考え方があります。
このサイトのテーマであるスキルアップの目標設定には特殊性があります。
前提として、
スキルは成果のためにある
と考えているからです。
必ずしもスキルには、資格の級のようにはっきりとしたランク付けがある訳ではありません。
もしあったとしても、級自体の意味は大きくありません。
より高いレベルのスキルを持っていても、成果が上がっていなければ価値がないからです。
スキルのレベルよりも、そのスキルを使って出している成果の方が重要なのです。
そこでスキルの目標は、そのスキルを使うことで出せる成果に設定することになります。
ここで注意しておきたいことがあります。
その目標は誰のための目標か?
を明確にしておくことです。
成果を目標を考えると、会社の目標が先に浮かぶことが多いようです。
しかしここでは、スキルアップの目標を自分のレベルアップのためと考えてください。
会社のためではなく、自分のための目標なので、2つの目標が違っていても問題ありません。
さて今、そのスキルを使って出している成果が100だとします。
あなたは、
飛躍的にレベルを上げたいので150を目標としますか?
もっと上を目指して120を目標としますか?
現状で満足しているので100を目標としますか?
十分身に付けたし十二分なレベルなので80を目標としますか?
どれが良いとは言えませんが、スキルのレベルがどうなっていくかは予想がつきます。
150を目標とすると、当然スキルのレベルが上がる可能性が高くなります。
では、他の場合はどうでしょうか?
120を目標とすると、現状維持の可能性が高いです。
100を目標とすると、スキルのレベルは下がります。
80を目標とすると、かなりレベルが下がります。
これは、スキルを磨く意識が行動に表れるからです。
スキルは経験を積み、結果を振り返り、練習を積むことで磨かれます。
そして、まったく磨かなければ劣化していきます。
現状のままで良い、十分だと思えば、磨くために必要な行動が甘くなります。
スキルは現状を維持で良いとしても、目標は現状よりも高く設定することが必要なのです。
スキルアップの目標をどのように設定するかは、レベルを上げたい時だけでなく、維持するためにも重要なのです。
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長尾 洋介
代表 : オフィス・ビブラビ
自ら現場に入って現場力強化を支援しています。
支援する中で、ビジネススキルのスキルアップにも関わることが多くあります。
支援の現場で気づいた、成果を出すためのビジネススキルの磨き方について辛口の情報を発信します。
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