昔とった杵柄


昔とった杵柄という言葉があります。

以前使っていたけれど、しばらく使っていなかったスキルを使う場面はあるものです。

そんな時、割りと上手くいったりします。

もちろん経験もなく、使いこなせたこともない人と比べると、役に立ちます。

以前出来ていたことは無駄ではないのです。

そして少し使えば勘が戻る感じはします。

そこに危険が隠れています。

使うと効果が出ることもありますが、長い間使っていなければ、錆び付いてしまうものです。

以前使いこなしていた頃と比べると、レベルは落ちています。

分かっているつもり、出来るまでつもりになることの危険性は、学び始めの時と共通しています。

その気になって使っていると、大きなミスを起こすことになりがちです。

しばらく使っていないスキルを使う時には、基本に忠実に行うことを意識することが大切です。

そうすることで、見逃していることにも気付けます。

昔とった杵柄は無駄ではありませんが、レベルは落ちているものです。

継続的に使うならば、基礎から再度確認することが必要です。

付け焼刃ではないかもしれませんが、錆びた刀も、そのまま使うのは危険です。

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長尾 洋介

自ら現場に入って現場力強化を支援しています。 支援する中で、ビジネススキルのスキルアップにも関わることが多くあります。 支援の現場で気づいた、成果を出すためのビジネススキルの磨き方について辛口の情報を発信します。