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努力は嘘をつかない、と言われます。それは本当でしょうか？
ただ何となく努力する人はいないでしょう。何か目標や目的があるはずです。目標や目的があっても努力し続けるのは辛く厳しいものです。それでも努力を続けるように誰かを励ます時、そして自分自身に対してよく使われるのが、努力は嘘をつかない、という言葉です。
ところで逆に、努力に嘘をつかれる、とはどんな状況でしょうか？
試験に不合格になった、スポーツなどで試合で負けた、レギュラーになれなかったなどでしょうか。そんな時は落胆し、他のしたいことを諦め、苦しくても辛くても続けてきた努力、頑張りが無駄だったと感じるでしょう。それは当然です。
しかし目標や目的を達成できない結果に終われば、努力は無駄だったのでしょうか？
そんなことはありません。努力したことで身についたこともあります。取り組んでいたことのレベルも上がっています。つまり努力したからこそ得られたものがあるのです。
今回の直近の目標や目的は達成できなかったとしても、その得たものが将来の役に立つことがあると言われています。将来に持つ目標のために生きることがあります。つまり別の形で役に立つことがあるのです。これは、ある程度年齢を重ねた後でしか分からないことかもしれません。しかし還暦を超えた私は経験から正しいと思っています。
また、努力を続けることにはもう一つ大切な意味があります。努力を続けるのはしんどいです。苦しいこともありますし、辛いこともあります。そんな時、このまま努力を続けるか、それとも目標を諦めて止めるのか自問することになります。
必要な努力を続けたくないとすれば、望んでいる思いはその程度なのです。つまり努力を続けられるかどうかは目標や目的、目指しているものへの本気度のバロメーターになるのです。目標や目的を達成するためには努力が必要なものも多いです。本気で達成したい目標ならば努力できるはずだからです。
しかし先程から書いている通り、努力が必ず報われるとは限りません。短期的には嘘をつかれるかもしれません。そんな時は努力は無駄だったと思うでしょう。それでも将来のことを考えれば努力は無駄にはなりません。短期的な結果はどうあれ、目標や目的を持って努力することには価値があるのです。
あなたは今、何かに向けて努力していますか？
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長尾 洋介
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