自分で自分に必要なスキルを考える

自分で自分に必要なスキルを考える

オフィス・ビブラビの長尾です。ブログにご訪問いただき、ありがとうございます。

ビジネスパーソンとして必要なスキルは何でしょうか?それは人によって違います。

リスキリングという言葉が話題になっています。日本語に訳すと再教育です。再教育と言うと、能力がない、使い物にならない人に対して行うものというマイナスのイメージがあります。ところが、リスキリングの意義は、そうではありません。足りない知識やスキルがあるために、今の能力を生かすことが出来ない人に対して行うものです。能力を発揮出来ていない状態にある人に対し、持っている能力を生かすために必要な知識やスキルを身に付けることです。

例えばパソコンに関するスキルを例にとります。今の時代、ある程度パソコンを操作出来ることはスキルとも呼べない程、一般的でしょう。しかし、私が働き始めた頃、職場にはパソコンはありませんでした。せいぜい今は存在していないワープロ専用機がある程度でした。その後、職場にパソコンが入りますが、数台しかなく、使っている人はごく一部でした。

当時の社内の資料は基本的に手書きです。企画書でさえワープロ打ちし、画像などは糊で貼り付けてコピーするのが一般的でした。パソコンを操作出来る人は、ほとんどおらず、ワープロすら使えない人がほとんどでした。当時、能力が高い人はパソコンやワープロを操作する必要はありませんでした。操作が出来る人に頼めば良かったのです。もっと言えば、パソコンやワープロを使ってすることは作業でしかなく、本当に能力があり、成果を出している人がする仕事ではなかったのです。

ところがパソコンが普及し、誰もがパソコンを自分で操作することが求められるようになりました。それでもパソコンでの作業は部下などに頼み、自分ではしない上司が多くいました。しばらくは、それでも何とかなりましたが、その内、パソコン操作が出来ないことを理由に、能力が不足しているとして、評価されなくなっていきました。これが時代の変化です。

パソコンを扱えるかどうかは、知識やスキルの違いです。ビジネスパーソンとしての能力、経験、見識、知見とは関係ありません。しかし、パソコンが扱えなければ評価されず、ビジネスパーソンとして総合的には劣っているパソコンが扱える人の方が高く評価されるのです。

このパソコンのスキルのように、能力を発揮するために必要な知識やスキルを身に付けるのがリスキリングなのです。今や会社がリスキングを目的として、さまざまな取り組みをしています。しかし、会社が学ぶ機会を与えているものは、会社にとって必要な一般的なものです。価値のないものはないでしょう。しかしその全てが、全ての人にとって必要なわけではありません。

人にはそれぞれ役割や立場があります。これらによって必要な知識やスキルがあります。役割を果たすために必要な知識やスキルは身に付けなくてはなりません。会社として求められるものは身に付けなくてはなりません。

一方、人にはそれぞれ持っている能力、知識、経験、知見があります。それが、特定の知識やスキルが不十分なために発揮出来ていないことは少なくありません。それは、会社にとってだけでなく、その人自身にとってももったいないことです。

自分の能力、知識、経験、知見を生かすために必要な知識やスキルは何でしょうか?

この問いについて自ら考え、主体的に選ぶことが大切なのです。

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長尾 洋介

自ら現場に入って現場力強化を支援しています。 支援する中で、ビジネススキルのスキルアップにも関わることが多くあります。 支援の現場で気づいた、成果を出すためのビジネススキルの磨き方について辛口の情報を発信します。