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部下の指導に苦労している管理職が多いようです。然るべき時に叱らなくて良いのでしょうか?
先日の報道でも取り上げられていたのがパワハラとの関連です。パワハラと受け取られるのが怖くて、部下に厳しい指導はできない、問題があっても叱れないという管理職が多いようです。
褒めて育てることが良いとして育った世代が増えています。叱られた経験は少ないです。同時にこの世代は嫌なことはしないで良い、好きなことをして良い、自分らしく生きるのが良いと言われて育った世代です。厳しく指導したり、叱ったりすると辞める人もいます。本人がしたくないことをするように言っても従わない人もいます。人の確保が難しい時代でもあり、辞めさせないことが優先されるのも仕方がない部分もあります。しかし管理職として役割を果たすのには難しい環境です。
これは日本特有の部分もあります。欧米では一定以上の報酬が得られる仕事ではジョブ型が主流です。日本で導入が進んでいると言われている、決められた業務内容などで雇用されるジョブ型とは違います。会社が求める貢献、パフォーマンスを上げることが契約条件です。
会社が求める貢献ができることが雇用条件なので必要な能力は持っていることが前提となります。不足していても会社が補ってくれることはありません。自分で補わなくてはならないのです。機会や補助はあっても学ぶのは本人の責任なのです。
さらに会社の求める貢献に応えられなければ不適格と判断されて解雇されることも多いです。日本人の感覚だと厳しい、冷たいと感じるでしょう。しかし欧米の感覚では不適格ならば解雇することが優しいと考えられているようです。向いていないことを続けるよりも、他を探す方が本人のためだと考えているからです。
日本ではそうはいきません。解雇も難しいです。今いる社員を育て、貢献してもらわなくてはなりません。求める能力もなく、成果も不十分であれば指導しなくてはなりません。そのまま放置するのは、会社にとって損失です。管理職として、部下の能力不足や貢献不足を放置することはできません。
貢献が不十分で、能力や姿勢に問題がある場合、厳しいと受け取られても、きっちりと指導しなくてはなりません。これは会社や管理職だけのためではありません。きちんと指導されないままなのは、本人の将来にとってもマイナスです。
厳しい言い方をすれば、ただ許すのは優しさではなく甘いだけです。管理職として逃げていると言われても仕方がありません。指導すべきことは指導するこれが本当の優しさです。
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長尾 洋介

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