オフィス・ビブラビの長尾です。ブログをご訪問いただき、ありがとうございます。
人はミスをするものです。部下がミスをした時、上司である管理職はどうすべきでしょうか?
よく言われることですが、部下に全ての責任を負わせるのは最悪です。部下からは憎まれなくても、信頼は失うでしょう。そして上司からの管理職としての評価も下がるでしょう。そもそも部下のミスには管理職の教育か監督のいずれかにも原因があるものです。管理職にも責任があります。責任を逃れようとしても上司はよく見ているものです。
もちろんミスが起きた時に最初にしなくてはならないのは火消しです。そのミスによる影響を最低限に抑えることです。お客さまや取引先、社内の部署に迷惑をかけているならば対処しなくてはなりません。そして、その次にしなくてはならないのが原因究明と再発防止対策です。もちろんこれらを主動的に行うのは管理職の役割です。
主動的に行わなくてはならないのは管理職ですが、全てを管理職自らが対処する必要はありません。というよりも対処すべきではありません。
ミスをした部下は通常、何らかのショックを受けています。後悔、自己嫌悪、申し訳ない気持ち、責任に対する不安などの気持ちが入り混じっています。そんな中、火消しや原因究明や再発防止などの対処を全て管理職が行い、当の本人を蚊帳の外にしてしまうと部下はどう感じるでしょうか?
大切なのは火消しには部下にも関わらせることです。何をしなくてはならないか、どうしなくてはならないか、どのように進めなくてはならないかなど、対処策を部下にも考えさせ、可能な限り本人に対処させるのです。
もちろんミスの影響の重大さや緊急度によって、どの程度まで関わるようにさせるのか、本人に考えさせるかは変える必要はあります。しかし、本人に関わらせ、一緒に対処することが必要です。そうでなければ、部下に無力感を感じさせ、精神的に追い詰めることにもなる可能性もあります。
火消しはその影響の重大さによって部下本人の関与の度合いを考える必要がありますが、原因の究明と再発防止対策を考える時には部下と一緒に行うことが望ましいです。
ここで注意しなくてはならないのは、原因究明の時に部下の責任追及に偏らないようにすることです。もちろんミスを起こしたのは部下です。その責任があるのは間違いありません。しかし、ただ責任を追及し、追い込んだところで起こしたミスはなくなりませんし、その影響もなかったことにはできません。どうすればミスが防げたのかについて一緒に検証し、対策を考えることが部下の成長につながります。
ミスは人であれば誰でもするものです。そして、ミスは最適な学びの機会となります。管理職は部下の学びの機会を奪ってはいけません。生かさなくてはならないのです。
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長尾 洋介

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