スキルのレベルを計るバロメーターは、それによって得られる成果の違いです。
これは、ブログの中で何度も書いてきた、スキルは成果のためにあることからすると、当然のことです。
より多くのことを知っているとか、例えば検定のようなもので、高い資格を持っているかどうかも大切ですが、成果と比べると重要ではありません。
しかし、スキルを使う上では別の側面があります。
そのスキルを使う機会がなければ、成果を出すことも出来ません。
それ以前に、経験を積むことも出来ず、レベルを上げることも難しくなります。
いずれにしても、身に付けたスキルを使う機会を獲得しなければなりません。
もし会社などに勤めていれば上司に、フリーランスならばクライアントに、そのスキルを使うことで、より高い成果が出る仕事をすることを許可してもらわなくてはなりません。
そのためには、アピールしなくてはなりません。
では、どのようにスキルをアピールしたら良いのでしょうか?
資格も経験もあり、アピール出来る実績があれば文句ありません。
そもそも、この場合、すでに評価されているので、アピールしなくても、そのスキルを使う仕事あれば、それを使う役割が与えられているはずです。
全てが揃っていない場合は、どうでしょうか?
まず、実績があればアピールは比較的簡単です。
また、現場でそのスキルを使ったケースを知っていて、スキルのレベルを高く評価してくれている人がいる場合も、実績があるのに近い評価が得られます。
これらのように、あるスキルを使う機会を与えるかどうかは、その人のスキルを他人がどう評価するかによって決まります。
成果を出す力について、ただ本人が主張しているだけでは不十分です。
客観的なデータや、本人がスキルを使っている現場を見聞きした人の評価がものを言うのです。
次にアピールが受け入れられやすいのは、資格だと考えている人が多いようです。
成果を出せるかどうかは未知数ですが、少なくとも知識を持っている証明にはなります。
しかし、現場で求められるのは成果です。
知識やノウハウやうんちくではないのです。
資格があればアピール出来ると考えている人が多いようですが、現実には資格があるから任せることは少ないです。
資格を持っていない人や、低い資格しか持っていない人でも、実績がある人を優先するからです。
では、実績がない場合は、どうしたら良いのでしょうか?
経験が少なかったり、実績がないのならば、たとえ高い資格を持っていても謙虚に挑戦する機会を与えて欲しいと伝える方が、機会を与えられることが多いようです。
資格を持っていることで自信過剰な人は、資格や知識を振りかざしがちで、現場で問題を起こすことが多いことを、多くの人が知っているからです。
実績を積むまでは、どんなに高い資格を持っていても、使った経験が長くても、挑戦する機会が欲しいとアピールする方が効果的なようです。
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長尾 洋介
代表 : オフィス・ビブラビ
自ら現場に入って現場力強化を支援しています。
支援する中で、ビジネススキルのスキルアップにも関わることが多くあります。
支援の現場で気づいた、成果を出すためのビジネススキルの磨き方について辛口の情報を発信します。
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