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ビジネスで数字と言えば、財務諸表などが頭に浮かぶと思います。ところが、ビジネス数字は苦手だと言う人は多いです。
ビジネスは最終的に財務諸表などに数字で表され、数字で評価されるものです。営業や販売を担当していれば意識しているでしょう。しかし、売上に直接関係ない業務をしている人の業務もビジネス全体では、数字で表され、財務諸表に載っています。営業や販売を担当していても、売上だけでなく、そのためにしている活動も数字で表されます。
財務諸表は、ビジネスの状況や結果を数字で表したものです。そして、財務諸表を読みこなすには、会計のルールや原則を知らなくてはなりません。そして数字をまとめて表すために実務的には簿記の知識が必要になります。
経理などを担当していなければ、全ての知識が必要ではありません。細かいルールも知っている必要もありません。細かい所は、専門家や担当している人に任せれば良いのです。
しかし、担当ではないからと、会計や簿記のことを知らなくて良いわけではありません。そして実際には、、経理などを担当している人以外の人が知り、分かり、使えるようにならなくてはいけないことは、経理を担当している人が知っていること、分かっていることとは違います。
では、経理以外の人は、ビジネスの数字を何に使えなくてはならないのでしょうか?
それは、経費や時間などの使い方の効率化です。費用対効果、生産性と言えば、イメージしやすいでしょうか?
ビジネスパーソンは常に選択しています。
- 何をし、何をしないのか?
- あることするのに、いくつかある選択肢の中で、どれを選ぶのか?
- 今までと同じことをするのか、変えるのか?
- 今、何をするのか?
これらの選択、判断、そしてその結果として行動がビジネスの結果に影響を与えます。と言うよりも、ビジネスの結果は行動の結果なのです。
これらの選択が、財務諸表上のどこに記載され、どこに反映されるのかを知っている必要があります。そして、結果としてビジネス全体の利益にどのように影響しているのかを理解しなくてはなりません。そして、ビジネス全体の利益にとってより良い選択、判断、行動を行うことが重要なのです。これが一つ目です。
さらに、自社やクライアントに対して企画などを提案する場合にも、数字は重要です。ビジネスの意思決定では、お金だけでなく、マンパワーなども含めて必要なリソースを割くだけの、リターン、メリット、利益が得られるかどうかで判断されます。つまり、提案を通すには、自社やクライアントの財務諸表上、プラスの効果があることを示さなくてはならないのです。
これら二つが代表的ですが、ビジネスパーソンにとって常に、この財務、会計の視点を持っているかどうかが重要なのです。
知識やスキルなどの能力の高さも大切です。意欲や姿勢も大切です。これらを評価して欲しいと思うのは当然です。しかし、ビジネスパーソンとしての価値は最終的には数字で評価されます。良い悪いではなく、仕方がないことです。
自分自身の生産性を高めなくてはなりません。会社にとって費用対効果の良好な存在でなくてはなりません。そしてビジネス全体視点で考え、メリットのある提案が出来なくてはなりません。これがビジネスパーソンとしての価値を最終的に決めるのです。
ビジネス数字は、さまざまな場面、さまざまな面で重要です。一度、正面から取り組むことをお勧めします。
長尾 洋介
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