スキルアップも一つ一つ

ウオーキングマシーンでトレーニングしている人

オフィス・ビブラビの長尾です。ブログをご訪問いただき、ありがとうございます。

今年のノーベル生理学・医学賞に坂口氏が選ばれました。受賞直後のスピーチに印象に残る言葉がありました。

ノーベル生理学・医学賞受賞が決まった日の夜、坂口志文氏が記者会見を行いました。その中で、座右の銘を尋ねられる場面がありました。坂口氏はしばらく考え、高尚な言葉は持っていませんがと前置きした上で、あえて言うならば「一つ一つ」と答えられました。

小さなことを一つ一つ積み重ね、積み上げることを大切にして続けて来た結果、大きな身を結ぶことになったとおっしゃったのです。しかもその期間は40年です。紆余曲折、いくつもの困難があったでしょう。並大抵のことではありません。

ノーベル賞を受賞するほどでなくても、何かを成し遂げるには、一つ一つ積み上げることが必要です。これは人並み外れた何かを成し遂げる場合の話ではありません。ビジネスに限らず高いレベルのスキルを身につけるのにも、能力を高めるのにも、一つ一つ積み上げることが必要です。

私は仕事柄、多くのビジネスマンから、自分はこんなスキルや能力を持っていると聞くことがありました。しかし、厳しい言い方をすれば、使い物になるレベルのスキルや能力を持っている人はほとんどいませんでした。

例えばExcelが使いこなせますと言う人がいました。操作方法はもちろん、関数やマクロの知識もありました。高度な活用法も知っていました。しかし、仕事の能力は高くありませんでした。

人の能力は機械やコンピューターとは違います。例えばコンピューターならばスペックの高いものを導入し、新しいプログラムやソフト、アプリケーションをインストールすればすぐに能力を発揮し、成果が出るでしょう。

しかし、例えばコンピューターなどを活用するにも、その設定を行うのは人です。設定を適切に行う人がいなければ宝の持ち腐れです。高い知識やスキルを持っているのと仕事ができるのとは違うのです。

では、高いスペックを使いこなし、成果を出すために何が必要なのでしょうか?

それは失敗も含めて経験を積むことです。経験から学ぶことです。ビジネスの現場では条件は常に違います。条件は変化します。例題と違って、関係する環境などの要素は膨大にあります。経験を積み、経験から学ぶことを一つ一つ積み重ねることで応用を効かせ、現場で使いこなすことができるようになるのです。

さらにプレゼンテーション、ロジカルシンキング、コミュニケーション、コーチング、チームビルディングなど、ビジネスの現場で役立つ多くの知識やスキルがあります。これらが成果を上げるために共通していることは人が関係しています。人は感情や価値観を持っています。現場で活用し、成果を上げるために考慮に入れなくてはならないことはさらに多く、複雑になります。

このブログで何度も書いていますが、スキルは道具、ツールでしかありません。高性能のツールも使うのは人です。使う人によって発揮できる能力、上がる成果には違いがあります。その使いこなす力は一つ一つ経験を積み重ねることでしか身に付きません。

あなたは持っている知識やスキルを使いこなせていますか?

そのために必要なことを身に付けるために何をしていますか?

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長尾 洋介

自ら現場に入って現場力強化を支援しています。 支援する中で、ビジネススキルのスキルアップにも関わることが多くあります。 支援の現場で気づいた、成果を出すためのビジネススキルの磨き方について辛口の情報を発信します。