経験を積むのは難しい

農作業をする人

オフィス・ビブラビの長尾です。ブログをご訪問いただき、ありがとうございます。

知識やノウハウだけでは不十分です。経験を積むことが必要ですが簡単ではありません。

スキルはビジネスマンにとって武器になります。そして今、スキルアップに取り組む人が増えています。終身雇用が実質的に崩壊し、ジョブ型雇用が進みつつある中、ビジネスマンとしての価値を高めるためにスキルアップに取り組むことは良いこと、というよりも必要なことです。

スキルを学ぶ機会は多くあります。時間とお金、そして労力は必要ですが、学ぶ気になれば学ぶことができます。しかし、問題もあります。スクールや講習、研修で学べることには限界があることです。

ブログで何度も書きましたが、スキルは実際の現場で使うことができ、成果を上げることで初めて価値を持ちます。

スクールや講習、研修で得られるのは知識がほとんどです。例題に取り組んだり演習が組み込まれているものも多いでしょう。しかし、例題も演習もほとんどの人がうまく使えるように作られています。使う場面を体験できますが、その環境や条件は、ほとんどの人がスキルを使うことができ、ある程度の成果が得られるようになっています。

ところが現場は例題や演習よりも複雑です。実際の現場で使い、成果を出すには一気に難易度が上がります。そして実際の現場で使えるレベルに上げるには経験を積むしかありません。

しかし経験を積むのは簡単ではありません。状況に合わせて試行錯誤するのですから時間がかかります。そして、うまくいかないことも多いです。率直に言えば、うまくいきません。それが普通なのです。

そこで経験を積むために必要なのは、時間をかけることと、失敗することが許される環境です。この環境を与えることができるのは実際の職場、会社しかありません

もちろん環境を与えてくれる会社であることも大切です。しかし現場を見ていて思うのは、会社以上に本人に課題があることの方が多いです。主な課題は2つです。

自分のしたい業務についたり任せてもらうために自分の能力の高さや持っているスキルをアピールすることは悪いことではありません。しかし、自分のスキルのレベルを盛り過ぎるのは問題です。盛っている自覚があれば良いのですが、中には資格や認定証を持っていたとしても知識があることで、実践で使えるレベルにあると思ってしまっている人もいます。このタイプの人は経験から学ぶ必要があることを理解していないので、例え経験を積む機会を得たとしてもレベルアップすることは難しいです。これが一つ目です。

もう一つは、失敗を恐れるために経験を積む機会から逃げることです。先程も書いた通り、知識があるレベルと現場で使えるレベルとの間には大きな差があります。知識があっても現場で使えば失敗を繰り返すの当然です。しかし誰でも失敗は嫌なものです。恥ずかしいと思う人も多いです。評価が下がることを恐れる気持ちもあるでしょう。そして自信を失う人もいます。しかし失敗しても自信を失う必要はありません失敗は実践レベルに引き上げるには必要なプロセスの一部です。これらの経験を積むことから逃げるとスキルを実践レベルに引き上げることはできません。

実際、会社や上司は経験を積む環境を与えようとしているのに、本人が避けるケースを多く見られます。失敗は当然のことと思い、スキルを使う機会が与えられたら積極的に挑戦して欲しいです。そしてもし環境も整っておらず、機会も与えられないならば、経験を積む機会を自ら求めてみてはいかがでしょうか?

いずれにしても実践でスキルを使うことは難易度が高く、レベルアップには経験を積む以外に方法はありません。ビジネスマンとしての価値を高めるため、意識して取り組むことをお勧めします。

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長尾 洋介

自ら現場に入って現場力強化を支援しています。 支援する中で、ビジネススキルのスキルアップにも関わることが多くあります。 支援の現場で気づいた、成果を出すためのビジネススキルの磨き方について辛口の情報を発信します。

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